日本のお正月って幸運だよね(単にめでたいよね、という意味だけではないです)
元日やその前後の数日って、絶対に晴れますよね。
東京や、太平洋側だけの話かもしれないので、そうでない地域があったら申し訳ないんだけれども、お正月や大晦日の天気が曇っている、さらには雨だった、という記憶がまーったくありません。
お正月は必ず晴れます。
これって、清々しいし、いかにも新たな年の門出を天候までもが祝ってくれているようで、日本の正月って素晴らしい。
なお、お正月の気温は低くて、寒い事はしょうがないところです。
でもね、さらに冷たい雨が降るなどの気象条件が発生する時期であったとしたら、例えば初詣にいく人はがくっと減っていたのではないでしょうか。
そんな天候に恵まれた日本のお正月ですが、天候に恵まれた時期を年の初めに意図的に設定したわけではないのです。
じゃあなんで、1月1日がこの時期になったのかというと、それは西洋暦がそうなっているからなんですよ。
西洋天文台によると、、、
“日本では、明治の初めまでは別の暦を使っていましたが、明治5年12月2日の翌日を明治6年1月1日(グレゴリオ暦の1873年1月1日)として、グレゴリオ暦が導入されました。日本においては、このときから、現在の1月1日が1年の最初の日になったのです”
なんだそうです。
つまり、1年のうちのこの日が1月1日になると言う事は、日本の気象条件とは全く関係なく、西洋で設定され、単に日本がそれを採用しただけなんです。
なのに、この晴れ続きの年末年始の天候です!本当に日本のお正月は幸運だといえます。
なんたって、この晴れ続きの天候のおかげでめでたさも倍増、いや100倍増くらいの価値があるんじゃないでしょうか。
もしこれが、今の7月1日あたりが、西暦の一年の初まりという設定になっていたら、毎年お正月は梅雨の中です。
日本人は毎年雨や曇りで新年を迎えないといけなくなっていました。
めでたさは半減どころじゃないですよね。
そして、初詣客を迎える神社業界も、それから、除夜の鐘を次に来る人たちを迎えるお寺業界も、雨なんか降っている場合には、来訪者は激減で、たまったものではなかったでしょう。
業界関係者の皆さん、本当によかったですね!
ところで、さきほどの西洋天文台の説明にもあった通り、江戸時代までのお正月は、西洋暦の1月末頃でした。
まあ1月末頃も、天候はそんなに崩れるイメージはないですね。
でも、江戸時代は今ほど初詣という習慣はなかったようですよ。知らんけど。
やはり西暦になってから、お正月前後が晴天続きであることが、初詣の文化の定着を加速させたのではと睨んでいます。
ちなみに、お正月の前後以外に、晴天がよく続く時期と言えば、5月のゴールデンウィーク明けや、10月の体育の日のタイミングです。
今年は、日本はG7の議長国として広島サミットをホストします。
岸田総理が決断したサミットの設定は5月19-21日です。気象条件が考慮されましたね。
会場になると発表された広島グランドプリンスホテルからは、瀬戸内海の海と島々が美しく見えるでしょう。
一世一代の外交イベントに天候は重要ですから、岸田首相が時期も会場も厳選したのだろうと頷けます。
また、昨年バイデン大統領が来日したり、また、それ以前にトランプ大統領が来日して、安倍元総理とゴルフを楽しんだのもこの時期でした。
外務省は、5月中下旬や10月半ばを外交イベントを日本にホストするための重要なシーズンと位置づけているに間違いありません。
一方で、5月や10月とともに「良い天気」を堪能できるお正月前後は、さすがに各国首脳を含めた皆さんをお正月に働かせるわけにはいかないし、ま、寒いですから、外交イベントの開催時期には向いてないですね。
外交イベントの実施には5月が圧勝です。
お正月は、大きな政治、外交イベントも避けられ、ゆっくり静かに良い天気を堪能できるのもその素晴らしさに拍車をかけています。
いずれにしても日本の正月は幸運です。